灯油が漏れてました
6年前、石油ファンヒーターで使っていた灯油の残りを、車庫の物置に置いてたんです。
もちろんポリタンクに入れていたし、量も三分の一しかなく、紫外線にも雨にも風にもあたらない場所だから大丈夫だと安心していました
しかも何年も経っていたから、すっかり忘れていた
今日物置の近くに行ってみたら、雨も降っていないのに、水染みが周りにあってなんか匂う…
嗅いだことのある匂い。
指にチョンと付けて匂ってみた…
くっさーーーー!!!
灯油だ…
物置を開けると、プーーーンとかなり臭い
かなりの量が漏れてる模様
どこから漏れてるのか、灯油のポリタンクを持ち上げたが、まだ結構入ってる。
結局漏れてる箇所は確認できなかったが、蓋をしっかり締めて横にしたら漏れなかったので、底の方に割れ目があるかもしれない。
それはいいとして、問題はこれをどう処分するか
灯油についての知識なんて全くない
分かるのは、水に流したらいけない事くらい。
(気化した灯油が下水道の中で爆発する可能性がある)
(環境汚染にもなる)
すぐに検索して調べて電話でも確認した。
それをここで共有できたらと思います
①灯油の使用期限
灯油に使用期限はありませんが、灯油は劣化します。
しかも家庭用のポリタンクでは完全に紫外線を遮断できず、変質が進む可能性があります。
紫外線があたらない場所に保管するのがよさそうですね。
確認方法
新しい灯油はほぼ無色透明です。
劣化が進むと灯油が黄色く変色するそうです。
そして変質した灯油を使うと、燃焼時に石油ストーブの芯にタールが付着して、正常に着火できなくなったり、緊急消火装置が作動しなくなるなど故障や火災の原因になるそうです。
②使わなくなった灯油の処分方法
絶対に水に流してはいけません。
理由は上記の通りです。
正しい処分方法
灯油は少量でも可燃物なので、放置しないできちんと処分しないと危険です。
使わなくなったり古くなった灯油は、ガソリンスタンドやホームセンターで引き取ってくれますよ。
わたしはいつも利用しているガソリンスタンドに確認して持ち込みました。
お金はかからずに引き取ってくれました。
お金がかかる場合もあるので、確認してから持ち込んだ方が確実ですね。
自分で持ち込めない場合
自分で灯油を運ぶのが不安な場合は、灯油の回収に対応している業者に依頼をして引き取ってもらうこともできます。
③不要になったポリタンク等の処分方法
不要なポリタンクや壊れてしまったものは、指定ごみ袋にいれて燃えるゴミとして収集してもらえます。
指定ごみ袋に入らない大きさだったら、多くの場合は粗大ごみになります。
各自治体の方法に従って捨ててくださいね。
ポリタンクが大量にある場合
各自治体の処分場へ持ち込むのがベストです。
処分費用は無料~週百円程度で可能です。
状態の良いポリタンク
リサイクルショップによっては買い取ってくれます。
暖房器具の灯油タンクの処分
燃えないゴミに捨てることができます。
自治体によっては金属ごみになる場合も。
ここも確認をした方がいいですね。
灯油ポンプの処分
一般的な手動タイプは燃えるゴミです。
電動タイプは燃えないゴミになります。
ポンプの中に灯油がないことを確認して処分してください。
電動タイプには電池が入っているので、電池を外して処分してくださいね。
④こぼれてしまった灯油の処理
灯油をこぼしたらいち早く吸い取る事が大事です。
絶対に水で洗い流さないでくださいね。
布や新聞紙などに染み込ませて、可燃ごみとして収集してもらえます。
無い場合はキッチンペーパーでも大丈夫です。
あくまでも染み込ませます。ゴシゴシ拭かないでくださいね。
染み込ませすぎてダラダラこぼれないように、適度に染み込ませて捨てましょう。
わたしも新聞紙と雑巾で染み込ませました。
屋外なので、匂いもかなり消えましたよ。
場所によっては、新聞紙と雑巾だけでは完全に取り切れず微量の灯油が残っていることがあるそうです。
灯油が残っていると嫌な臭いがしたり、床などにシミが出来てしまうので要注意です。
それを防ぐのが小麦粉で、粒子が細かいので吸い取り切れなかった灯油をしっかり吸収してくれるそうです。
わたしは使ってないので効果はわかりませんがネット情報ではかなり効果があるようです。
5~10分ほど待って小麦粉をほうきで集めて捨てます。
使用した新聞紙や雑巾、小麦粉はポリ袋などにまとめて可燃ごみとして捨てることができます。
⑤匂いの消し方
掃除が終わったら最後まで気になるのが灯油独特の匂いですよね。
屋外ならまだしも屋内だったら匂いで体調が悪くなる方もいらっしゃるでしょう。
灯油は揮発性の液体なので、一週間もすれば自然となくなるそうですが、室内だとそんなに待てない人も多いと思います。
灯油の消臭スプレーが売っていますが、思ったほど匂いは取れないようです。
こぼした量が多いと、消臭スプレーを使っても匂いは残ってしまうようです。
そこで灯油の特性を利用した方法がありましたので、参考までに。
灯油がアルコールに分解される性質を持っているので、アルコールを使う方法がありました。
ここで使うアルコールはエタノールです。
この場合換気をしっかりしてください。
エタノールは揮発性が高いので火気厳禁です。
薬局で売っているエタノールを使いますが、ティッシュやペーパータオルにエタノールを振って、
こぼしてしまったところにパタパタと叩いていきます。
こぼしたのが広範囲なら、撒いてしまってもいいです。
場所によっては変色したり、コーティングが溶けてシミになるケースもあるので、事前に目立たない所で試してみてください。
その後乾拭きし、ドライヤーの送風で水分やアルコール分を飛ばします。
間違っても温風にしないでください。
これを繰り返せば匂いは消えます。
手に灯油がついた時も、エタノールで軽く手を揉めば数回で匂いは消えます。
お金をかけず、家にあるもので何とかしたい方は食器用洗剤などの中性洗剤が役に立ちます。
スプレータイプの物を匂いの気になる箇所に吹きかけて30秒程置いてから拭き取ります。
それでも匂いが気になるときは、放置時間を少し長めにして何度が繰り返してみてください。
※注意点
室内で灯油をこぼしてしまったら、少量であっても必ず換気をしてください!
窓や玄関ドアを開けて、風通しを良くしましょう。
灯油の対処法を知らなかったわたしは、こぼれていた灯油を見て頭が真っ白になり、しばらく呆然としてました
その後は、アタフタアタフタと意味不明な行動をしてましたよ
こぼしてしまった時の対処法を知っていれば、慌てずにすんだのに。
わたしの失敗談を通して、灯油の対処法の参考になれば幸いです。
知らないと慌ててしまう灯油の対処法ですが、知っていれば冷静に対処できると思います