~居心地の良い空間作りのお手伝い~ ライフオーガナイザー®︎ なんばりな

福岡在住。 物が溢れている現代、ますます片づけが難しくなっている人が増えています。 スペースも、自分に使うはずの時間も、上手く使えずに苦しんでいる人が増えています。 そんな方のお手伝いが出来たら・・・と思っています。

遺品整理を経験したわたしがおすすめする生前整理と片付け【後半】

こんにちは!ライフオーガナイザー、りなです。

 

【後半】は遺品整理について書いていきますね。

 

知識としてではなく、経験を通して心で感じたことを書こうと思います。

 

【前半】で書いた役所関係の手続きが終わり、残すは遺品整理となりました。

 

当然遺言書や手紙があるだろうと考えていたわたし達は、花子さんの家を隅から隅まで探し回りました。

 

『ない!何もないよ…

花子さんに限ってそんな事ないと思う!

もう一度探して。』

 

探す場所を交代しながら、何度も何度も探しました。

 

どうしてこんなに探したか…花子さんの事だから、何か残している!そう思ったからです。

 

しかし無い事が分かり、わたし達は途方に暮れました。

 

『花子さんの遺品はどうする…

遺品として何を残せばいいの?

手紙もいっぱい出てきたけど、どれを残せばいいかわからない…

花子さんが写っていない写真もある

友達かな?知人かな?だれ?

どうしたらいいの?

新しい家具は勿体無いけど処分しよう!

重すぎてどこにも運べない。

古い家具はどうする?この家具は曾祖父母の代からあったよね。

花子さんが大事にしてた物、わかる?

生前録ったVHSのビデオテープあるけど、いつも見てたよね。

処分してもいいの?

全部残すのは無理だから、2〜3個選んで。

大量すぎて選べない…

何より家はどうしたらいい…

査定してもらったけど負の遺産って言われた…

花子さんはどうするつもりだったのかな…』

 

リアルな花子さんの家での会話です。

 

花子さん自身も財産の管理をきちんとしたかったはずです。

 

施設から戻れたら、整理したはずです。

 

でも人生が計画通りに進む事って、あまり無いですよね。

 

花子さんも体調を崩し病気になった事で、人生設計が崩れたと思います。

 

 

この後も何ヶ月にも渡り、親族同士の遺品に対する話し合いが行われました。

 

親族が多かったため、話し合いはかなり難航し、もめた事も何度もありました。

 

そのたびに、『手紙でもあれば…メモでもいい。何か書いてくれてたら…』と思っていました。

 

結局、遺品整理が完了したのは、花子さんが亡くなってから2年近くたってからです。

 

 

そして遺品整理を通して、結局花子さんのこと何にも理解してなかったことに氣づきました。

 

理解したつもりになっていたんです…

 

家族であっても、言葉に出したり、伝える手段を取らないと、何も伝わらないんです。

 

あなたは家族や大事な人に自分の事を、ちゃんと伝えていますか?

 

家族や大事な人の事をちゃんとわかっていますか?

 

忙しくて時間がないからと、先延ばしにしていませんか?

 

聞きにくいことだからと、あきらめていませんか?

 

わたし達はそうでした。

 

そしてその時の後悔がなかなか消えないのです。

 

 

遺品整理は故人と向き合う時間だと思います。

 

そしてブログを読んでくれている人が、生前整理とエンディングノートを用意する事ができれば、何かあった時に残された人は遺品整理に苦労することなく、悲しみと向き合えるのです。

 

精一杯悲しんだら、それが思い出に変わって前を向いて進めると思います。

 



わたしが生前整理のお手伝いをしたい!と思ったのは、遺品整理を通して花子さんの意思や希望に添えなかった後悔があるからです。

 

亡くなった人に対する後悔は辛いです…

 

どんな頑張っても変えられないから…

 

そんな思いをする人、そんな思いをさせてしまうかもしれない人、そんな人を減らしたいです。

 

遺品整理から得た教訓です。

 

⚫︎人はいつ亡くなるか分からない

そこには、年寄り、若い、病気などは関係ない

⚫︎後で!今度!という時間稼ぎは後悔する

⚫︎エンディングノートは残された人に自分の想いを伝えるノート

⚫︎エンディングノートは自分の人生を俯瞰できるノート

⚫︎エンディングノートは家族の後悔を減らせるノート

⚫︎エンディングノートは現在の自分自身を見つめるきっかけになるノート

⚫︎生前整理をする事は、物を捨てる事ではなく、埋もれていた本当に大切な物を見つけだし、自分の価値観と向き合う作業

⚫︎生前整理をする事は、自分が旅立った後に残された家族を労わる作業

⚫︎生前整理をする事は、自分が旅立った後に訪れる遺品整理をする悲しさ、辛さ、虚しさを緩和させる事ができる作業

⚫︎生前整理をする事は、残された家族が早く悲しみから立ち直れるようにする愛溢れる作業

 

生前整理は年配の方だけの作業ではありません。

 

自分がいつ亡くなるのか、わかる人は恐らく一人もいないでしょう。

 

特にコロナを体験して、人生観が変わった人もいると思います。

 

だからこそ、早いうちの生前整理やエンディングノートが大切だと思います。

 

 

今回はわたしの体験から感情のままに書きました。

 

ネット上では、生前整理のメリットや情報が記されています。

 

検索すれば沢山でてきますので、今回は割愛させていただきました。

 

 

人生まったく後悔しない事は不可能だと思います。

でも、防ぐことができる後悔があります。

その一つが生前整理です。

ぜひ、自分のために、大切な人のために、生前整理に目を向けてみてください!

 

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